JICA関連の海外向け研修会がおこなわれました 2016.07.08
KITA主催の海外からの「水環境行政コース」の研修が6月13日と15日に行われました。
13日の施設見学は京都府南丹市の摩気東部・西本梅浄化センターで、平野清久理事が講師として参加し行われました。梅雨の時期でしたが雨に降られる事なく終える事が出来ました。その後、15日にはJICA東京にて木村弘子開発者と木村恭彦スキルマネージャーを講師に講義が行われました。
今回の研修では「アフガニスタン、ボスニアヘルツェゴビナ、カンボジア、エジプト、グァテマラ、モロッコ、ミャンマー、スリランカ、ジンバブエ」の9カ国から12名の参加者がおりました。


講義の様子
集合写真
摩気東部・西本梅浄化センターの施設見学

まず最初に摩気東部浄化センターからスタートしました。平野清久理事から、施工事の写真、フローシートをもとに土壌浄化法の優れた点の説明があり、処理場の水の流れを見学しました。
研修生からは「処理場建設コストの比較を教えて欲しい」「放流水は農作物にも利用することがあるか」「汚泥はどのように処理するのか」等の質問がありました。 その後、西本梅浄化センターに移動しフローシートを示しながら説明を行い、その後脱水機や管廊を見学しました。
研修生は2ヶ所の処理場が公園のような処理施設に感動し、視察研修を終えました。 今回の見学も南丹市下水道課の片野課長補佐、奥村技師、浅野環境ソリューション(管理業者)野中氏にご協力頂きました。ありがとうございました。



講義の様子
集合写真
水環境行政コース JICA東京での講義

6月13日に南丹市の処理場の見学をしてからの講義となります。
土壌浄化法の特徴である、安価な建設費・維持管理費で、迷惑施設ではない処理場、公園のような処理場ができるということを説明しました。事前に処理場を視察していた分、十分な理解を得られました。
講義中にも気になるところは研修生からその都度質問が出ました。初歩的な質問から専門的なものまで、汚泥処理の方法についても熱心な質問が上がりました。
休憩を取ろうとしたところで質問が多く出てきて休憩時間をずらすほどでした。休憩後にはメキシコでの建設時の様子などが中心となりました。
メキシコは発展途上国を卒業しようという国ですが、現場ではコンクリートを手練で作ったり、ロストルを人力で扱ったりと地方での状況を説明すると、研修生達も自分達の国でも、都市部と地方での格差があると話してくれました。
メキシコの話の後にニイミトレンチの講義を木村弘子開発者が行いました。
今回の研修は水環境行政コースということで、集合処理以外の方式で効率的に汚水を処理できる方法としてニイミトレンチの説明を行いました。
無動力で汚水の浄化ができる処理方式は強いインパクトを与えたようで皆さん高い関心を示していました。